■制作にあたって
今回、CD-ROMを制作するにいたって、多くのフォントクリエーターに依頼、募集をしました。とりわけ若い人達を中心に・・・という思いがあって、平均年齢がフォントCD-ROM史上もっとも低いのではと思います。もちろんベテランの優秀な作品も光っています。しかし、より光っているのはユニークさとかアイデアに富んだ、ニューカマーの作品のような気がします。また、いままでフォントCD-ROM等に収録されにくかったWindowsオンリーのフォントを多く収録できたことも大きな収穫でした。参加してくれた皆様本当にありがとう。
■アフガニスタン募金

今回のCD-ROMの売上金2100円のうち100円をアフガニスタンの子供達の教育のため、ユニセフに寄付(通常募金扱い)を行います。(2003年、現在はイラク復興支援にもつかわれます)ある日、多くの内線地域・発展途上国では、文字を教えてもらう「教育」というものが受けたくても、受けられない人達がいることを知りました。僕には、これくらいのことしかできませんが、デザインの力がこういう場面でも役立つことを信じています。

 
 
■ことのはじまり

私は2001年5月に大阪から群馬県高崎市に引っ越してきました。来てすぐに「Field G」という群馬版デザインフェスタのようなイベントに参加しました。そこでは、小規模ながらユニークな作品、人達に出会え「来年は僕も何か出品しよう」と思いました。とりあえず、フォントCD-ROMとマンガを出してみよう考えました。僕の悪い癖で、ふとした思いつきがだんだん大きなこと変わっていって、「インターネットで参加者募集」につながり、いつのまにか製品レベルに達していました。(ちなみにマンガは途中で筆が止まってしまっています。)
 

■価格について
デザイナーのオリジナルフォント77体で2100円というのは正直安すぎると思います。デザイナー各自の仕事量、内容に見合わないのは百も承知です。それでもこの値段設定にしたのは、すべての人達がギリギリのところで納得できる価格の接点だと思ったからです。2100円=1フォント27円なら購入者も納得、制作関与デザイナーにはサンプル(無料)と原価で購入でき販売権を与えることでカバー。また1枚につきアフガニスタンに100円の募金という設定にしました。商品としては失敗の価格設定ですが、コミュニケーションデザインとしては、これで正解だと僕は思っています。ぜひとも、多くの人にこの商品の良さを知っていただきたいです。